卯月五日・二〇一〇 #524

「もう、若くないかね」耳を疑うが、魔女とは斯様なものであろう。一見には凡そ判じもつかぬが、歳月を欺き抜くことはその老獪を以てしても些か手に余る仕儀と見えた。娘は思案する。此れは好機か、それとも。掛ける言葉一つが命運をも左右しよう。ふたりの女は、ここに至り対等だ。

タイムライン上の発言をキィに何か出てくると云うのはままある話で、そこから膨らまして書くことは珍しくない。さあ、娘もまた魔女の端くれ。どうなりますことやら。