睦月廿日・二〇一〇 #446

【69】嵐の爪痕も生々しい砂の向こうに、旧いしるし。先を行く彼が、再生を司るシンボル、ずっと古い時代の信仰の証しと教えてくれました。古の聖堂も、今ではもうほとんどが砂の中。循環を意味する双子にも似たそれは、今も密やかに祈り続けているようで。耳を澄ませば、旧い謳。

100のお題、その34。砂塵の果てに、旧き祠。街道は続く。