霜月十九日・二〇〇九 #303

彼が生きて在ることこそ神の不在の証明かも知れぬ。最早ヒトの形を保つことさえ困難なまでに崩れた躯であるが、意識も明白にあるのだ。その時点で、彼等にはひとまず成功だったと云う。その先へ。悪性新生物から新人類を求める探求は続く。誰よりも彼自身がその成果を待ち望んでいる

TL上で読んだ癌細胞絡みのtwnovelに触発された。「彼」の正体に些かのミスリーディングを含ませてはみたが、どう受け取られたことやら。