霜月十九日・二〇〇九 #304

月とて同じ道行きばかりでは不満も募りましょう。たまぁに息抜きも必要なのです。ひと月のうちに一度、多くて二度。誰の目にもつかぬ折を見計らい、こそりとその姿を隠します。さてはて、何処で何をしているのやら。知る由も御座いませんが、還ってくる律儀は持ち合わせて居る様子。

新月ほどなし、とふと浮かんできた情景。