霜月十七日・二〇〇九 #296

「はは。そんな手があったか。親父殿もこれでは口も出せまいが」「行くのか」「まあね。こう見えて勘当されているような身だ。アレは君に預けとくよ」「知るか。お前の為にじゃねえ、精々くたばるな」パズルが戻る。交錯した時がまた動き出す。そこは天でも魔でもなく、人界の一隅。

31.「放蕩息子」