神無月十一日・二〇〇九 #172

「今天は五鎖ほど剪定しておいてくれないか」「伐った分はどうします」「それは置いといて。またそこから始めるから」その一言に安堵する。そこに何が在ろうと、時間分岐の連鎖を剪定するのが庭師の仕事。だが、断たれた枝を棄ててしまうのは、どこかいつも後ろめたい。慣れはしない

そんな絵がふと浮かんだ。