葉月二日・二〇一〇 #646

「久しぶり」と云い合っていたのは数時間前のこと。効きもしないクーラーが五月蝿い天井を眺めながら、曖昧な輪郭を確かめる。何年ぶり、だろうか。気怠い空気の重さが、流れていった時間のそれなのか。「……幻滅、した?」多分何かが終わって、何かが始まった……のだろう。

……などと云うシチュエーションにはただの一度のご縁もございません。