皐月十一日・二〇一〇 #562

前の”仕事”の時に取らされた資格だ。今、こんなに役立つとは思ってなかった。そしてこれが、あいつの安全装置。漆黒の翼を前に生命は容易く魂を明け渡す。哀しみに染め上げたその翼を開かずとも良いように。んなこと、面と向かって云える訳がなかろうが。俺が止めてやる、なんて。

実は「多段変身は浪漫です」的なお話でもあり。そう云うしょーもない設定だけはあちらこちらにゴロゴロしている。奴自身は思いっきり陥落しているようだが。