霜月廿五日・二〇〇九 #320

あらゆる時間と空間で彼等は「採集」する。失われる前に、全てを記録しようと。ただ黙々と、終わりの記録、閉じてゆく世界を記述する。全てが停まった遥か未来の果てで、贖罪の様に佇む「博物館」。時を離れ、訪れるもの無き、嘗て霊長と呼ばれたものの墓碑銘。夢を供物にして。

#317はこう繋がる。図書館話の延長みたいなものだと思っていただければ有難い。