霜月十三日・二〇〇九 #284

大地が靄に沈んでどれほど経つか。人々は高いところへ、塔を建ててそこに身を寄せ合って暮らす。塔を善しとせぬ人々も何処かへと消えた。かつては星の海へ漕ぎ出した叡智も最早見る影も無い。塔から塔への便りも途絶えがちになり、一体今どれほどの人がこの星に住まうかすら掴めぬ。

この前の検討に従い世界観の架け橋になりそうな話を書いてみた。