文月十五日・二〇一〇 #616

「止みませんね、雨」「そう云う季節だからね」「珈琲でも淹れましょうか」「無理しなくていい……って云っても無理か」「お嫌いですか?」「どうして」「知らない。何でも訊くもんじゃないです」「難しいな……じゃ、お任せで」「主体性がない」「厳しいなあ」「甘やかしませんよ」

……実際にこう云う会話は相手さえ側に居ればやらかしそうな気が物凄くしている。或いは架空の思い出にこんなシーンが刻み込まれているのか。