皐月廿三日・二〇一〇 #575

春に帰る、と云う約束は果たされぬまま幾年かが去った。あの日待合わせた公園も、はや見る影もない。桜の頃を過ぎ、むせ返るほどの菜の花ももう、野を青く染めるばかりである。親しきは様子を窺うようにそれとなく口にするが、女とて分っている。「ええ、けれど」と返すのが常だった

なにかTL上の文言に触発されたのだと思う。が、自らはプレイしとらんものの「Fate/stay night」の某ルートEDっぽいかも知れない、と云うか書きながらそんなことをつらつら思っていたのだが。