弥生十二日・二〇一〇 #498

同じ身の不憫を憐れんでか、かの魔女より授けられたは幼き日のこと。己が血風を駆ければ鋼を貪り、ともに育った日々は決して誇れるものとは云えぬが、戦乱の日々には致し方も無かろう。二つ名? 「鋼腕の」と誰かが呼んだな。この異形では最早隠しきれんか。好きに呼ぶが良い。

何に触発されてこうなったのかよく判らない。