師走廿六日・二〇〇九 #416

そして回帰する日常を思いながら、そっと筆を置いた。音を立てては君たちが起きてしまうから。窓の外が、ずっと静かだ。きっと雪、あの晩のことを思い出すような。耳を澄ませば水の音、蛇口は……もう細く開けておいた方が良いのかな。片付けものは、日が昇ってからでいい。一緒に。

これは何。ぼくの理想ですか。この家族を書く時は少しだけ穏やかな気持ちになれている気がしなくもない。